武将印紹介19「上杉景勝」(墨将印)

本日11月28日は上杉景勝が会津から米沢へ移った日です。という事で今月の新商品・上杉景勝「瑞鳥」と共に今日の出来事をお伝えします^^

今回の景勝公は瑞鳥の前立てがカッコイイ、米沢宮坂博物館様所蔵の「浅葱糸威黒皺韋包板物二枚胴具足」をイメージしたイラストとなります。1600年、徳川家康が会津討伐軍を決めて北上した際、迎え撃つ景勝が着用したとの伝承が残る甲冑です。

今月11月が景勝公の生誕月(弘治元年11月27日生まれ)ということで武将印を決定したのですが、、、瑞鳥として知られる鳳凰の前立ての兜は、単に担当者が好きだから、という理由です。 |ω・`)コソ


ちなみに刀には鍔らしいものが描かれていないの分かりますでしょうか?
「姫鶴一文字」・「三鳥毛」など謙信より引き継いだ鍔無しの名刀は、景勝にとってもお気に入りの一振りとなりました。気付きづらいところですが、御歌頭さんの武将愛が伝わるこだわりと言えます。

 
ということで、、、

戦国魂の今日の出来事より米沢入封までの流れをご紹介。

上杉謙信の養子・景勝は弘治元年(1555)十一月に長尾政景の二男として越後坂戸城(新潟県南魚沼氏)に生まれ、通称は喜平次、初め顕景と名乗りました。天正六年(1578)三月、謙信が没するや家中が景勝方と北条氏から謙信の養子となった景虎方の二派に分かれ、いわゆる跡目争い「御館の乱」が起こりました。この戦いを制した景勝は謙信の跡を嗣いで春日山城(同上越市)の主となり、やがて天正十四年(1586)五月には豊臣秀吉に臣従して従四位下左近衛権少将に叙任されました。

 慶長三年(1598)正月、景勝は会津へ転封され越後・佐渡九十万石余から一躍会津百二十万石の大大名となります。景勝は徳川家康・前田利家・毛利輝元・宇喜多秀家とともに豊臣家五大老となり、まさに秀吉政権下の重鎮中の重鎮となりました。しかしこの年の八月に秀吉が、翌年閏三月には利家がそれぞれ没すと、朝鮮役で石田三成に恨みを持つ福島正則・加藤清正・黒田長政ら七将が三成を襲撃する事件が起き、三成は仲裁に入った家康の裁定で佐和山城(滋賀県彦根市)に蟄居します。

 秀吉没後、家康が遺命で禁じられた他家との縁談を次々と進めるなど露骨に動き出すと、景勝は「領国の仕置き」を理由に慶長五年(1600)二月にかけ領国内の城の普請や道路整備を行い、武器を調達し浪人を雇いました。家康がこれを見逃すはずはなく、景勝に詰問書を送り上洛を命じますが景勝は拒否、ここに家康は上杉征伐の名の下に諸国の兵を集め出陣します。景勝は出羽・仙道方面の守備を厳重にして迎撃体勢を整えました。

 家康は江戸城にて軍議を開き、最上義光には米沢口から、前田利勝・堀秀治には越後津川口からの侵攻を命じた上で会津へと向かいますが、下野小山に着陣したその日に石田三成挙兵の報に接し、景勝への押さえとして結城秀康を残し、一転して軍を西へ返しました。

 家康が軍を返したとき、下野で待ち構えていた直江兼続は、景勝の本陣に駆けつけて追撃を主張しますが、景勝は聞かず会津に戻りました。景勝は兼続に命じて動きを見せた最上義光領への侵攻を命じると、兼続は破竹の勢いで最上氏の属城を次々と落とし、長谷堂城(山形市)へと攻めかかります。そして激闘のさなか、景勝のもとに関ヶ原における西軍の敗報が飛び込んできました。景勝はただちに兼続に知らせ、兼続は即座に全軍の撤退を開始しました。この退却戦は壮絶な戦いとなりますが、殿軍を務めた前田慶次と水原親憲らの奮闘により、兼続はなんとか十月四日に米沢へ帰り着くことに成功します。

 景勝は二者択一を迫られました。武門の意地を貫いて決戦し玉砕するか、それとも家名の存続を優先させて家康に膝を屈するか。景勝は熟考の末に後者を選び、翌年八月に大坂城の家康のもとへ向かいます。上杉家は改易は免れたものの、会津百二十万石から米沢三十万石へと減封され、景勝は11月28日のこの日、米沢城(山形県米沢市)へ入りました。

 

 

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そして上杉景勝の墨将印はもう一種類あります^^
上杉神社様が所蔵されております「紫糸威伊予札五枚胴具足」です。

祓立(はらいたて)と呼ばれる特徴的な前立ては、直径およそ30cm。金箔押日輪に、三面六臂の「金剛」、武士の守護神として尊崇された「摩利支天」、仏法の守護たる「毘沙門天王」の三守護神の名が黒で浮彫りされています。当時としては当然のことなのですが、守護神を象徴する無骨な前立てが多く残っていることも、上杉家の兜の特徴の一つかもしれません。

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